SPECTEC CloudFlash Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ CLF-WF01平成25年 10月 15日 作成
概略
PECTECが製造、「デジナビ」が販売を行っている、wi-fi搭載のSDカードアダプタです。
「CloudFlash」は、Wi-Fi機能を備えるSDカード型アダプターで、メモリ部分をmicroSDHCカードを挿入する事で、利用出来る製品となっています。
以前購入した「Flashair」において、非常に使い勝手が良かったので、他社製品も気になり、比較的最近発売された「CloudFlash」を購入した次第です。
製品パッケージ及び概観写真
簡易製品仕様
メーカー名 | SPECTEC |
---|---|
型番 | CLF-WF01 |
インターフェース | SDカードスロット Layer V2.0 |
無線LAN規格 | IEEE 802.11 b/g/n |
対応容量 | MicroSDHC(4GB/8GB/16GB/32GB) |
対応速度 (スピードクラス) |
CLASS 4 以上 |
対応OS | Windows XP(SP3)/Vista/7/8 iOS 5.1以上 Android 2.2 以上 |
サイズ(mm) | 32×24×2.1 |
重さ(g) | 2(MicroSDHC CARD含まず) |
保証期間(年) | 1 |
付属品 | カード本体・マニュアル(英語) |
生産国 | 台湾 |
製品の特徴
SDカードスロットのあるデジカメにWi-Fi機能を持たせることが出来ます。もうカードを抜き差しする必要がありません!
WindowsPC/Andoroid(2.2以上)/iOS(5.1以上)対応!Google Play/App STOREにてダウンロード
最大32GBのMicro SD/SDHCカードに対応。(クラス4以上)
同時に5台までの機器と通信可能!
接続後にブラウザからのアクセスでも使用可能です!(URLは192.168.1.1/)
【注意事項】
東芝製/SANDISK製/PANASONIC製カードの使用を推奨いたします。その他カードについては動作しない場合がございます。
無線LAN機能による通信を行うため、カメラ本体のバッテリーの消費が速くなります。
引用元:http://d-navi.jp/akbst/cloudflash/
使用所感
今回利用する環境は、デジカメ~Windows・デスクトップPC間への転送方法となります。
メーカーHPの注意事項欄には「東芝製/SANDISK製/PANASONIC製」の使用が推奨されていたので、とりあえず、「東芝 microSDHCカード 4GB(SD-MF004G)」を使用してみました。
- 追記 平成26年(2014年)4月29日 -
「TDK microSDHCメモリーカード 32GB Class4 T-MCSDHC32GB4」においても、正常に動作しました。
★ 実際に使用してみて ★
PC等での初期設定等は特に必要はありません。本製品「CloudFlash」のアダプタにmicroSDHCカードを装着し、デジカメのカードスロットルに挿入し、電源を入れます。
次に、PCの「ワイヤレスネットワーク接続」の画面にて、「Cloud Flash」という名前のアクセスポイント(SSID)が表示されている事を確認し、選択、接続します。(デジカメ側の電源を入れて直ぐだと、表示されない場合があります。その場合は時間をおいて(検出には30秒程かかる様なので)「更新」すると正常に表示される様になります。)
初期段階において、「セキュリティーキー」が設定されていない為、セキュリティ警告のダイアログが表示されますが、ここでは「接続」をクリックします。(後ほど設定します。)
正常に接続されると、画面右上に「接続 ★」が表示れます。
ブラウザを立ち上げ、アドレスバーに「http://192.168.1.1/」を入力・アクセスすると、下画面が表示されます。(ブラウザは「Firefox」を使用しています。)
表示画面上部にメニューが表示されています。各メニューの内容は下記となっています。
Status | 本製品の情報を表示 |
---|---|
Setup | SSID・セキュリティーキーの設定を行う |
Pictures | デジカメ等で撮影した「画像」を表示 |
Videos | デジカメ等で撮影した「動画」を表示 |
【「Setup」メニューについて】
本製品は初期段階において、「セキュリティーキー」が設定されていません!!セキュリティー上、問題がある為、まず初めに「Setup」メニューをクリックし、設定を行います。SSIDを変更したい場合もこちらで行えます。
「セキュリティーキー」の設定を行った場合は、一度デジカメの電源を切→入し、再度、PCの「ワイヤレスネットワーク接続」の画面にて接続設定を行います。
すると今度は、ネットワークキー(セキュリティーキー)の入力を求めるダイアログが表示されますので、先程設定行った「セキュリティーキー」を入力し、接続します。
【「Pictures」メニューについて】
「Pictures」メニューにて、SDカード内の画像を読み込みます。(レイアウトがあまり良くなく、ちょっと見難い印象です。)
「Download」をクリックすると、対象サムネイルの元画像(フルサイズ)がダウンロードされます。(ブラウザ内蔵のダウンロードマネージャーが起動。)
「Preview」をクリックすると、縮小された画像(640×480)が別タブで表示されます。
ダウンロードは一枚づつ行う様になっています。
チェックボックスが付いていますが、全ての画像を一括でダウンロードする事は出来ませんでした。(プラグイン等が必要なのか?)
★一括ダウンロードについて★
Firefox限定になりますが、「DownThemAll!」というアドアンを使用する事で可能になります。
上記で述べたように、デフォルト状態では一括ダウンロードが出来ませんでしたが、「Javaプラグイン」をインストール・使用許可したとろこ、一括ダウンロード出来る様になりました。(- 追記 - 平成25年(2013年)10月16 日)
セキュリティ警告ダイアログが表示されます。内容確認の上「実行」ボタンをクリックします。
「SAVE_FOLDER」をクリックし、画像等を保存する場所を選択すると、一括でダウンロードが開始されます。
【「Videos」メニューについて】
「Videos」メニューにて、SDカード内の動画を読み込みます。(こちらも「Pictures」メニュー同様、レイアウトがあまり良くなく、ちょっと見難い印象です。)
デジカメで撮影した、「.mov」形式の動画ファイルにおいて、サムネイル表示はされませんでした。(プラグイン関係?)
「Download」をクリックすると、対象サムネイルの元動画がダウンロードされます。(ブラウザ内蔵のダウンロードマネージャーが起動。)
★ 動作確認が出来たデジカメ ★
手持ちのデジカメで、SDHC対応機種下記2製品について動作確認が出来ました。
対応機種一覧(デジナビ HP)
★ どの位までWi-Fi電波が届くのか? ★
簡易測定の結果、同じ部屋にて約7~8メートル位(PC・無線LAN USBアダプタ~FlashAir間)離れた程度であれば、画像を確認・転送する事が出来ました。
※無線LAN USBアダプタは、プラネックスコミュニケーションズ社製の「GW-USEco300」をクライアントモードにて使用。
★ 通信速度は? ★
1つの画像・動画を簡易測定行った結果、約5MBの画像データを転送するのに要した時間は「約4~5秒」程度掛かり、約80MBの動画データを転送するのに要した時間は「約90~100秒」程度掛かりました。
-追記-
約2.5MB前後の画像ファイル(.jpg)を約300枚、合計800MBを一括転送し、掛かった時間は約15~16分程度でした。この結果より逆算して、転送速度は「1MB/s前後」であると考えられます。
以前レビュー行った「東芝 FlashAir」より、若干遅い様に感じました。
★ 気をつける点 ★
デジカメ側で設定で特に気を付けておきたい点は、自動電源OFF機能を「切」もしくは「時間を長めに設定」しておく必要があると思われます。
又、デジカメバッテリーの残量警告が出ている時は、バッテリーを取り替えるか、再充電しておいた方がよいでしょう。
★ カメラ側バッテリーへの影響 ★
通常SDHCカードと詳しい比較測定はしていないのですが、それ程影響がない?様に感じました。(後日、調べて記載したいと思います。)
★ Wi-Fi ON/OFF機能について ★
デジカメ側でWi-Fi ON/OFFが可能です。
「Setup」メニューの「Auto WIFI」を「No」にします。すると、デジカメの電源を入れただけではWi-Fi機能がオンしなくなります。(消費電力を抑えたい方には良い。)
Wi-Fi機能をオンする場合は、画像再生画面で表示される「WIFI TURN ON / SETTINGS」と表示された画像を削除すると、Wi-Fi機能をオン出来る様になります。(この画像削除しても、完全に削除されるわけではなく、デジカメの電源を切→入りする事で、再び表示されます。)
SD内に書き込まれている「WIFI TURN ON / SETTINGS」画像。
総評
東芝「Flashair」を使用していた事もあり、設定からネットワーク接続まで、ほぼ同じで、スムーズにトラブル無く行う事が出来ました。
使い勝手においても、東芝「Flashair」とほぼ同じで、若干転送速度が遅いと感じる位でした。
唯一?の違いは、東芝「Flashair」においては、インターネットへとの同時接続が出来なかったのですが、本「CloudFlash」においては、インターネットに接続しながら、SDカード内へもアクセスも出来ます。
ブラウザから、カード内の撮影データを読み込み、必要な画像だけを選択し、転送する仕様になっています。選択は複数枚可能で、まとめて保存する事も出来ます。(Javaプラグインが必要ですが。)又、ブラウザがFirefox限定にはなりますが、「アドオン(DownThemAll!)」を使用する事での一括転送も出来ます。)
何枚も撮影したデータから、より良い物を選択して転送するという使い方をするのに適した製品であると感じました。
タブレットでは使用しておらず、PCのブラウザのみですが、「Flashair」の方が比較的画面も見やすく使いやすかったです。
上記に述べた様に、東芝製「Flashair」ととても似た製品ですが、簡単な比較表。
東芝 Flashair | SPECTEC CloudFlash | ||
---|---|---|---|
SD-WB008G (8GBモデル) |
SD-WC016G (16GBモデル) |
||
容量 | 8GB | 16GB | 4~32GB |
スピードクラス | Class6 | Class10 | ~class10 使用するmicroSDHCカードによる |
最大接続機器数 | 7 | 5 | |
デジカメ側での wi-fi ON/OFF機能 |
有り SD内に書き込まれている画像のプロテクトON/OFFにて |
有り SD内に書き込まれている画像の削除にて |
|
インターネットと同時利用 | 不可 | 可 | |
対応デバイス | PC/Andoroid/iOS | PC/Andoroid/iOS | |
生産国 | 日本 | 台湾 | |
価格(実売) | 約3500円 | 約5000円 | 約4000円 |
それ程、容量を使用しない方には、東芝「Flashair」の8GBモデルが値段も安くおすすめです。
どうしても大容量が欲しい!!という方には、「CloudFlash」+「microSDHCカード32GB」セット品が良いのではないでしょうか。(microSDHCカードも大分安い物も販売されていますので、トータル的に考えればお得になるかもしれません。)
その他
製品情報(デジナビ HP)
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購入情報(自身購入時の情報及び販売店サイトへのリンク)
- 購入日
- 平成25年 10月 頃
- 購入場所
- amazon.co.jp
- 購入金額
- 3980
-
Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ (アダプタのみモデル) CloudFlash CLF-WF01
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