東芝 FlashAir W-02 無線LAN搭載SDHCメモリカード 8GB SD-WC008G平成26年 2月 1日 作成
概略
東芝が製造・販売している、無線LANを搭載した容量8GB・スピードクラスClass10のSDHCメモリカード「FlashAir W-02」の製品レビューです。
以前、旧モデル品「FlashAir(SD-WB008G)」を購入しレビューを行っていますが、新バージョン(本製品)の「FlashAir W-02」は多くのバージョンアップが図られたみたいなので購入してみました。
製品パッケージ及び概観写真
簡易製品仕様
メーカー名 | 東芝 |
---|---|
型番 | SD-WC008G |
容量(GB) | 8 |
ユーザ領域(GB) | 約 7.2 |
SDスピードクラス | Class 10 |
種別 | SDHC |
インターフェイス | SDメモリカード規格準拠 |
対応規格 | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz SISO、20MHz) |
変調方式 | DSSS/CCK(1、2、5.5、11Mbps)、OFDM(6~72.2Mbps) |
無線セキュリティ | WEP、TKIP、AES(WPA/WPA2) |
無線QoS | EDCA(WMM) |
無線仕様その他 | infrastructure STA、Infrastructure AP、WPS enrollee |
電源電圧(V) | 2.7~3.6 |
外形寸法(mm) | L=32.0×W=24.0×T=2.1 |
質量(g) | 約 2 |
動作環境 | 温度:-25~85℃ 湿度:RH=95%(温度:25℃、結露しないこと) |
備考 | RoHS適合、耐X線 収納用プラスチックケース付 |
生産国 | 日本 |
製品の特徴
FlashAirは、いつでもどこでも撮ったその場で感動をシェアできるSDメモリカードです。
FlashAirを使えば、デジタルカメラをケーブルにつながなくても、カードをカメラから取り出さなくても撮った写真を手軽にシェアできます。
こんなシーンで使えます
撮った写真を大画面で楽しめる
FlashAirをカメラから取り出さなくても、スマートフォンやタブレットPCなどで撮影した写真をすぐチェック。
旅行の移動中に撮ったばかりの写真をみんなで見たり、食事中に、その日撮った写真を見ることでさらにコミュニケーションが楽しくなるでしょう。
撮った写真はその場でシェアできる
FlashAirがデジタルカメラに入っていれば、複数のスマートフォンやタブレットなどからカメラの写真を見ることができます。
写真の一覧からそれぞれ欲しい写真を選び、その場でダウンロード。
連絡先を知らない相手とも手軽に思い出をシェアできるようになります。
どこででも使える
FlashAirは3Gの通信網やWi-Fiのアクセスポイントがない場所でも簡単にデータをシェアすることができます。
使う場所を選びません。こんなことができます
「ワイヤレスデータ転送」機能
カードに入っているデータを、カメラをケーブルにつないだり、カメラからカードを取り出すことなく、スマートフォンやパソコンなどにワイヤレスで転送できます。
サーバアップロード機能
オンラインストレージサービスやブログなどにデータをアップロードすることができます。
外出先からは公衆無線LANにつないでアップロード。
Peer to Peer (P2P) 機能
FlashAir対応機器同士で、ワイヤレスでデータ転送が可能です。
デジカメで撮影した写真をその場でシェアすることも。
団体旅行で撮った写真もその場でシェア。
引用元:http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/spec_j.htm
使用所感
バージョンアップ内容
- インターネットへの同時接続が可能に。
- wi-fi転送速度「30%」向上。
- スピードクラスが「Class 6」→「Class 10」へ速度向上。
- 「フォトシェア」機能の追加。
- 「耐X線」機能の追加。
- 無線LAN対応地域の追加。
ベンチマーク結果(「CrystalDiskMark 3.0」を使用)
読み込み速度 [MB/s] | 書き込み速度 [MB/s] | |
---|---|---|
シーケンシャルアクセス | 16.34 | 12.57 |
ランダムアクセス 512k | 16.28 | 1.664 |
ランダムアクセス 4k | 3.946 | 0.248 |
ランダムアクセス 4k(QD32) | 3.711 | 0.277 |
※計測回数=5回、計測データサイズ=100MB
※シーケンシャルアクセスとは「連続した領域に対しての読み書きの速度」、ランダムアクセスとは「分散した領域に対しての読み書きの速度」。
使用感
接続・ダウンロードの方法に関しては、旧モデル品と全く同じである為、省略致します。
詳しくは、「東芝 FlashAir 無線LAN搭載SDHCメモリカード 8GB SD-WB008G」で確認下さい。
【インターネットへの同時接続について】
《解説・図解》
インターネットへの同時接続を行うには、「ファームウェアのアップデート」が必要となってきます。
◆ ファームウェアのアップデート手順 ◆
下記URLより、「FlashAir ソフトウェア更新ツール」をダウンロードし、インストールします。
http://www.toshiba.co.jp/p-media/download/wl/updatetool_w02_j.htm
「FlashAir」をPCのSDカードスロット・カードリーダーに挿入します。
ダウンロードした「ソフトウェア更新ツール」を実行します。表示されるメーッセージに従い作業を進めて行きます。
次に、「FlashAir 設定ソフトウェア」を下記URLよりダウンロードし、インストールします。
http://www.toshiba.co.jp/p-media/download/wl/software_j.htm
ソフトを立ち上げ、「インターネット同時接続を有効にする」にチェックを入れ、「アクセスポイントのSSID」と「パスワード」を設定します。
【接続】
あとは、ネットワーク接続をし、ブラウザを立ち上げ「http://flashair/」へアクセスすると、FlashAir内のデータの閲覧・ダウンロードが可能になります。(旧モデルからデザインと設定項目が変更されていました。)
「FlashAir」内のデータをブラウザで確認した状態。
画面右上の歯車のアイコンをクリックすると設定メニュー画面に切り替わります。
こちらで設定出来る項目は、「ネットワーク設定」・「無線LAN起動モード設定」・「フォトシェア」の3項目となっています。
「ネットワーク設定」をクリックすると、下記画面が表示されます。【SSID】と【パスワード】の設定・変更が出来ます。
「無線LAN起動モード設定」をクリックすると、下記画面が表示されます。本「FlashAir」をデジタルカメラ等に入れ電源を入れると自動的にwi-fi機能の起動するか 又は、手動でwi-fi機能を起動されるか否かを設定します。(初期状態は「自動」に設定されています。)
SDカード内に自動生成される画像のプロテクト/プロテクト解除にてwi-fi機能のON/OFFを行います。
表示される説明文を確認後、画面右上の「進む(→)」ボタンをクリックします。
「自動起動モード」・「手動起動モード」のどちらかを選択し、「OK」ボタンをクリックすると、変更出来ます。
「フォトシェア」をクリックすると、下記画面が表示されます。特定の日付とフォルダの写真のみを公開する事が出来る機能で、フォトシェ用の「SSID」・「パスワード」を設定する事が出来ます。
表示される説明文を確認後、画面右上の「進む(→)」ボタンをクリックします。
シェアは、フォルダ毎(日付)に公開出来ます。シェアしたいフォルダ(日付)横のチェックを入れます。一時的に、フォトシェア機能専用の【SSID】と【パスワード】が表示されますので確認の上、「OK」ボタンをクリックすると、設定が完了します。
この【SSID】と【パスワード】をシェアしたい方に教えてあげれば、接続→ダウンロードする事が出来ます。
◆ 動作確認出来たデジタルカメラ ◆
総評
「FlashAir」とPCを接続。(Andoroid・iOSでの動作は未確認。)
旧モデルの「FlashAir」だと、インターネットとの同時接続が出来ず、「FlashAir」とPC等を接続・転送を終え、インターネットに繋ぐ場合は、手動でwi-fiネットワークを切り替えないといけなかったのですが、アップデート対応により「FlashAir」に接続したまま、インターネット接続が可能となりました。
wi-fiネットワークの切り替え自体は大した手間ではなかったのですが、やっぱりその都度切り替える必要が無くなるだけで、使い勝手が一段と向上した様に感じます。
(旧モデルにおいて、インターネットとの同時接続が出来ない事が自分の中で一番使用上でネックとなっており、インターネットと同時接続が出来る他社製品も使用してきた経緯もあり。)
スピードクラスも”Class10”で、ベンチマーク結果からも書き込み速度の向上がみられます。(速い事にこしたことはないですね。)
wi-fiの転送速度に関しては、30%速度アップと謳われていましたが、実際測定してみると転送速度は「約 1MB/sec」で、旧モデルのFlashAirよりも遅い結果となってしましました。(できるだけ使用環境や測定距離等同じにして測定してみましたが。)
個体差なのか?、この様な結果で期待していただけに、ちょっと残念な面もあります。
しかしながら、平均転送速度「1MB/sec」出ていれば、あまりストレス感じる事も無く、データ転送出来かと思います。
(旧モデルとの比較・転送時の動画等、詳細を下記に記載しておきますので、確認下さい。)
現在、容量違いにより3種類のモデルが販売されていますので、使用用途・環境に応じて選ばれると良いのではないでしょうか。
その他にも、「フォトシェア」・「耐X線」機能等が追加されたり、性能が上がって、旧モデルに比べて値段も安くなっています。
wi-fi転送速度が2MB/sec程度出ていれば、間違いなく一押し・おすすめな製品なのですが...期待しすぎかなぁ?
- その他 気になった点 -
旧モデル品では使えたFirefoxのアドオン「DownThemAll!」が「FlashAir」のファームウェアの関係なのか、使えなくなっており、PCへの一括ダウンロードが出来ない現状となっています。(画像データがNGで、動画データはOKでした。)
他のツールを使って一括ダウンロード出来ないか模索中。
新モデルになり、いろいろと性能はUPしているようですが、デジタルカメラ・PC間で使用する分には、旧モデル品の方が使いやすいように感じました。(iOS/Androidで使用するには新モデル品の方が使いやすのかもしれません。)
【旧モデルとの比較表及びデータ転送時の速度測定】
モデル名 | FlashAir W-02 | FlashAir (旧モデル・生産終了品) |
---|---|---|
型番 | SD-WC008G | SD-WB008G |
容量(GB) | 8 | 8 |
スピードクラス | Class 10 | Class 6 |
wi-fi 転送速度(MB/sec) | 1.0 | 1.33 |
最大接続機器数(台) | 7 | |
デジカメ側での wi-fi ON/OFF機能 |
有り (SD内に書き込まれている画像の削除にて) |
|
インターネットと同時利用 | 可 | 不可 |
対応デバイス | PC/Andoroid/iOS | |
生産国 | 日本 | |
価格(購入金額) | 約 3000円 | 約 3700円 |
【wi-fiでの転送速度】
「DownThemAll!」にて、”動画”ファイルを利用しての転送速度測定。
平均転送速度で「約 1MB/s」程でています。
その他
製品情報 (東芝 HP 「PocketMedia」)
動作確認機器一覧(東芝 HP「Pocket Media」)
フォトシェア機能の使い方(東芝 HP「Pocket Media」)
インターネット同時接続機能の使い方(東芝 HP「Pocket Media」)
最後までお読み下さり ありがとうございました。記事はここ迄です。
尚、本記事は作成から「5年以上」経過しています。
記事作成当時と現在の状況等により内容が適切でない場合があります。また、リンク切れが生じている場合もあります事を予めご了承下さい。
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購入情報(自身購入時の情報及び販売店サイトへのリンク)
- 購入日
- 平成26年 1月 頃
- 購入場所
- Joshin web(楽天)
- 購入金額
- 3080
-
SD-WC008G【税込】 東芝 無線LAN搭載SDHCメモリカード 8GB Class10 FlashAir [SDWC008G]【返品種別A】【送料無料】【RCP】
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